OOAK #2
“アカルナイの人々とか平和とか”
2024年1月20-21日 於:THEATRE E9 KYOTO(京都府)
演出|あごうさとし 作|アリストパネース 「アカルナイの人々」
訳書|「ギリシア喜劇全集 第1巻」(中務哲郎・久保田忠利編集/岩波書店)
翻訳|野津寛(研究者)
出演|太⽥宏(俳優)、太⽥真紀(声楽家)、葛⻄友⼦(打楽器奏者)、野津寛(研究者)
主催|THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)、OOAK
俳優と音楽家は、同じ言語で演劇が可能なのか?
演劇と音楽は、別の芸術分野としてカテゴリーされ、それぞれ独自の歴史や芸術上の思想、あるいは技術を有しています。その異なる分野の芸術家たちが相通じる純粋言語ともいうべき芸術上の言語を分かち合えることができるのか?古代ギリシア語の韻律に向き合うことで初めて紡がれる言葉と音。新たな発語法の研究と実践を通じて、笑いと平和をテーマにした本作の肝に応える試みです。この頃の世界情勢には、私自身も間接的にも直接的にも影響を受けています。できうる限り笑いに昇華させたいと思います。
一人で敵国スパルタと平和条約を結ぶ喜劇
「アカルナイの人々」は、アリストパネスによる古代ギリシア喜劇の作品であり、現存する最も古い喜劇作品。前 425年のレーナイア祭に上演。主人公ディカイオポリス (「正義の国家」の意) はペロポネソス戦争に幻滅を感じて過激な和平論者になり,スパルタと自分の一家とだけの単独講和を結び,村を敵に荒されて憤慨しているアカルナイ村の炭焼き老人たちを説得して和平論に転向させ,主戦論者ラーマコスの悲惨な結末をしりめにかけて,平和を喜び祝う。(ブリタニカ国際大百科事典・wikiを引用)
OOAK(オーク)
俳優の太田宏(青年団)、声楽家の太田真紀、打楽器奏者の葛西友子、演出家のあごうさとしがメンバー。それぞれの頭文字をとってグループ名とした。音楽と演劇の純粋言語を探る取り組み。
クレジット
原書:アリストパネース「アカルナイの人々」
訳書:「ギリシア喜劇全集 第1巻」(中務哲郎・久保田忠利編集/岩波書店)
翻訳:野津寛(研究者)
演出:あごうさとし
ドラマトゥルク:久保⽥忠利(研究者)
舞台監督:北方こだち
照明:吉本有輝子
制作:奥山愛菜
宣伝美術:廣畑潤也
主催:THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)/ OOAK
協力:青年団